victory fund(ビクトリーファンド) 止めたほうがいい人や注意点は? 利回りが高い不動産クラウドファンディング


    クラウドファンディングには、10万円から投資できる「victory fund(ビクトリーファンド)」があります。
    オフィスビルや商業施設、ホテルなどの様々な不動産を扱っており、高利回りであることが特徴です。

    検討しているけど、victory fund(ビクトリーファンド)が信用できるかどうか、疑問を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    「口コミはメリットばかり強調され、重要な『運営会社に関する情報』が少ない」と感じられている方も多いと思います。

    そこで、victory fund(ビクトリーファンド)の運営会社の経営者や財務状況も調べた上で、その「デメリット」や「向いていない人・止めたほうがいい人」、「投資する場合の注意点」を考察します。

    利用を検討されている方は勿論、投資中の方にとっても、役立つ情報ですので、是非参考にしてみてください。

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    目次

    victory fundの主な特徴・メリット

    victory fund(ビクトリーファンド)の主な特徴とメリットです。
    それぞれ解説していきます。

    最低10万円からの高利回り投資

    victory fund(ビクトリーファンド)は、10万円という少額から不動産投資できます。

    更に、利回りは8%~10%が多く、高利回りの水準です。

    他社のクラウドファンディングでは、「高くても8%」「キャンペーンで1件だけ8%」ということが多い状況です。
    それに対して、victory fund(ビクトリーファンド)では高い利回りを維持しています。

    ファンドの数も、最近では月に1~2件ほどで、安定的に募集されています。

    6~12ヶ月間の短期~中期投資が中心

    投資期間は6ヶ月~12ヶ月間の短期投資型のファンドが中心です。
    その中でも12ヶ月のファンドが多い傾向です。

    期間という意味では、リスクが少ないといえます。

    長期投資のメリットとデメリット短期投資のメリットと、デメリット
    長い期間に渡って、利回りを得られる
    良い条件のファンドに投資できれば、長い期間に渡って、高利回りが得られる
    現金が戻ってくるまでに相当の時間がかかるので、家庭状況や市況、運営会社などに懸念を感じても、長い期間を待つ必要がある
    現金が返却されるまでの期間が短いので、家庭状況や市況、運営会社などに懸念を感じたとき、投資を止めやすい
    利回りが得られる期間が短く、「運用終了~現金返却~次に応募~運用開始」の期間は、利回りが得られない
    良い条件のファンドに投資できたとしても、運用終了後に、次に良い条件のファンドがあるとは限らない

    投資できる可能性が高い

    victory fund(ビクトリーファンド)は、知名度が低く、情報発信にも積極的ではないようです。
    後ほど、「向いていない人」でも述べます。

    そのため、高利回りのファンドでも、直ぐには応募枠が埋まらないことがあります。

    他社のクラウドファンディングでは、高利回りのファンドは応募が殺到し、投資できないと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

    それに比べると、victory fund(ビクトリーファンド)は、投資しやすいのが特徴です。

    様々なファンドの運用実績がある

    victory fund(ビクトリーファンド)では、2021年のサービス開始以降、20件以上のファンドを募集しています。

    うち、10件以上については運用が完了しています。

    投資対象も様々であり、オフィスビルから、商業施設やホテル、開発事業などがあります。

    他社のクラウドファンディングでは、投資対象が「マンションのみ」に限定されていることがあります。
    victory fundでは、多様な商品ラインナップから投資対象を選択できます

    キャンペーンや特典がある

    victory fund(ビクトリーファンド)では、キャンペーンが実施されていることがあります。

    例えば、ファンドへの出資額に応じて、アマゾンギフト券がプレゼントされることがあります。

    2023年には2回実施されており、今後も実施される可能性があります。

    victory fundの運営会社は信用できる?

    クラウドファンディングでは、サービス運営会社にお金を預けて、運用してもらうことになります。
    そのため、サービス運営会社の信頼性は非常に重要です。

    ここからは、victory fund(ビクトリーファンド)を運営する、カチデベロップメント株式会社の特徴や経歴を確認します。

    運営会社「カチデベロップメント株式会社」とは?

    victory fund(ビクトリーファンド)は、「カチデベロップメント株式会社」という企業が運営しています。

    カチデベロップメントは、都内を中心に不動産の買取・再販している不動産会社です。
    土地の再開発から、マンション・アパート、商業ビルの買取・販売をしています。12

    2021年から、不動産クラウドファンディング「victory fund(ビクトリーファンド)」を開始しています。

    沿革
    1997年

    設立

    2019年

    マザーポートからカチデベロップメントに名称変更

    2021年

    不動産クラウドファンディング「victory fund」をリリース

    参考:34

    カチデベロップメントの経営者はどんな人?

    カチデベロップメントの社長は足立和夫氏です。
    足立和夫氏は、メガバンクに務めた後、2020年頃にカチデベロップメントの社長に就任したようです。
    足立和夫氏は、victory fund(ビクトリーファンド)のサービス開始時から在籍しています。

    足立氏は1951年生まれという情報もあります。
    ただ、現在、公式の情報源からの経歴は確認できません。

    過去にはインタビュー記事があった

    過去には、New Frontier Capital社のメディアで、足立和夫氏のインタビュー記事が掲載されていました。
    顔写真付きで、victory fund(ビクトリーファンド)の説明や、ファンドへの想いが語られていました。

    New Frontier Capital社のメディアでは、様々なクラウドファンディングのインタビュー記事が配信されていました。
    現在は、New Frontier Capital社のメディア自体が閉鎖されたようで、全ての過去の記事が閲覧出来ない状態です。

    社長も現場で働いている?

    1号ファンドの内容に変更が生じたとき、社長自ら電話して対応していた声があります。

    社員の少ない会社であれば、社長も現場で働いているのかもしれません。

    先週、victory fundの運営会社の社長から電話がかかってきました。
    申込済の案件の利回りとか運用期間とかを見直すということでした。
    登録したらギフト券貰えるとか、キャッシュバックキャンペーンしているとかをアピールすればいんじゃないかと意見するのは突然だったので言い忘れました。
    出典:@kitano_income, https://twitter.com/kitano_income/status/1381368609897807872

    victory fundを止めたほうがいい人は?

    victory fund(ビクトリーファンド)は、高利回りのファンドですが、情報発信が少ないことを確認しました。
    ここからは、victory fund(ビクトリーファンド)の向いていない人について、デメリットも交えながら解説します。

    運営会社の安定性を重視したい人

    クラウドフェンディングでは、運営会社が選んだファンドから、投資家は投資対象を選ぶことになります。
    また、運営会社がお金を預かり、ファンドを運営していきます。

    そのため、ファンドを適切に運営してもらうには、運営会社自体が安定して会社運営されている必要があります。

    安定して会社運営されているかどうかは、財務情報を見て、資金の余裕度等を確認する方法があります。
    カチデベロップメントの財務情報は公開されていないため、それらを確認する方法はありません。

    運営会社の安定性を重視する方は、黒字を継続している会社が運営するクラウドファンディングを選ぶことが考えられます。

    以下の記事では、黒字経営の会社が運営するクラウドファンディングを紹介しています。

    運営会社の情報発信不足に疑問を感じる人

    クラウドファンディングは、運営会社にお金を預け、運用してもらうスタイルの投資です。
    お金を預ける相手や対象について、納得して投資する必要があります。

    一方で、victory fund(ビクトリーファンド)では、情報発信が積極的ではないため、運営会社の詳しい状況が確認できません。
    情報発信する人員の余裕がないのかもしれません。

    それらの情報不足を疑問に感じられる方は、そのクラウドファンディングを利用しない方が良い場合があります。

    リスクをより軽減したい人

    多くの不動産クラウドファンディングでは、優先劣後システムが採用されており、もしも損失が発生した場合には、一定割合まで運営会社が負担する仕組みになっています。
    そのことで、もしものときに備えて、投資家のリスクを軽減しています。

    victory fund(ビクトリーファンド)では、優先劣後システムが採用されており、もしも損失が発生した場合には、一定割合まで運営会社が負担する仕組みになっています。
    ただし、劣後出資割合(運営会社が負担する割合)が3~5%のことが多いようです。
    他社のクラウドファンディングでは、5~20%のことが多いため、他社に比べて、ややリスクが高いといえます。

    これらの要素があるので、高い利回りを実現しているのかもしれません。

    リスクを軽減したい人は、運用期間が短いファンドのみを選ぶことが考えられます。
    または、劣後出資比率が高いクラウドファンディングを選ぶことも考えられます。

    以下の記事では、劣後出資比率が高いクラウドファンディングを紹介しています。

    もっと利回りが高い投資をしたい人

    victory fund(ビクトリーファンド)では、利回りが約6~10%前後のファンドが多いようです。
    クラウドファンディングの中では、高い水準といえるでしょう。

    ただし、その利回りでは物足りないと感じられる方にとっては、高利回りのクラウドファンディングを選ぶ方法があります。

    以下の記事では、利回りが高い株式型のクラウドファンディングも紹介しています。

    victory fundの投資で注意すべきこと

    ここでは、victory fund(ビクトリーファンド)の投資において、注意するべきことを紹介します。

    「向いていいない人」で述べた「デメリット」を踏まえて、気を付けることをまとめています。
    投資した後でも、時々、確認することが望ましい事項も紹介します。

    ファンドの債務不履行や遅延の状況

    現状、債務不履行や遅延は報告されていません。

    今後、もしも、いずれかのファンドの債務不履行や遅延が起きた場合、何らかの問題が生じている可能性があります。

    そのため、投資後には、投資していない他案件においても、遅延が生じていないかをチェックすることが大切です。

    各ファンドの運用終了有無は、victory fund(ビクトリーファンド)のウェブページから確認できます。
    他の確認手段として、X(旧Twitter)などのSNSを使って、遅延したファンドの情報がないかを、定期的に確認することが考えられます。

    不動産市場の状況

    日本の不動産の市況が悪化してしまうと、将来的に、元本毀損が起こる可能性があります。
    また、運営会社は投資不動産事業を主軸としているため、会社運営にも影響を与える可能性があります。

    市況を確認する方法として、日本経済新聞などのニュースや、国交省の情報を確認する手段があります。

    余裕があれば、不動産市場に影響を及ぼす、住宅ローンの金利の上下にも注意を払っておくことが望ましいでしょう。

    運営会社の状況

    運営会社は、十年以上にわたり、不動産事業を営んでいる会社でです。
    一方で、情報発信が少ないため、詳しい動向がわかりません。

    情報発信が少ない中、変化がないかどうかを知る上で、いくつか確認できるポイントがあります。
    それぞれ解説します。

    経営者が交代していないか

    内部の状況を確認する方法の一つは、社長などの経営者の交代の有無です。

    カチデベロップメントの社長は、サラリーマン社長の可能性はありますので、社長が交代する可能性はあります。
    しかし、社長が急に辞任したりすると、会社内部で、何かが生じている可能性がありますので、定期的に交代していないかを確認することが望ましいでしょう。

    社長の名前は、victory fund(ビクトリーファンド)のウェブページに掲載されています。

    クラウドファンディングの業務管理者が交代していないか

    クラウドファンディングでは、そのサービスの業務を管理する、業務管理者が定められています。

    業務管理者は、転属や退職などによって交代することもあり得ます。
    ただし、頻繁な変更などの”違和感”がある場合には、会社内部で問題が生じているかもしれません。

    現状、victory fund(ビクトリーファンド)の業務管理者には、原田武佳氏と、澤田三喜男氏の2名の名前があります。
    各ファンドごとに、いずれかの業務管理者が設定されています。

    victory fundの投資前に知っておくべき情報

    victory fund(ビクトリーファンド)の投資前に知っておくべき情報について紹介します。
    victory fund(ビクトリーファンド)固有のものから、クラウドファンディング全般のものまでをまとめました。

    登録までにどれぐらいかかる?

    登録は約1週間ほどで可能です。
    登録申請した後、3~5営業日程度で本登録が完了します。

    ただし、状況によっては日数がかかるため、余裕を持って登録する必要があります。

    元本は保証されている?

    投資であるため、出資金の元本や分配金の利回りは保証されていません。

    出資持分法により、出資金元本の保証は禁止されています。

    もしも、運営会社が破綻するなどが生じた場合、元本が戻らない可能性があります。
    そのため、運営会社の信用度は重要です。

    運用期間中に、解約はできる?

    解約はできないとされています。

    なお、クリーンオフ制度がありますので、投資申請後は、メールアドレス宛に契約成立時交付書面が送付された日を起算日として8日間が経過するまでの間、書面により運営会社へ通知することで、申し込み解除を行うことができます。

    投資は副業?

    副業は明確な定義はありませんが、総務省は「副業」について「主な仕事以外に就平成29年就業構造基本調査 用語の解説いている仕事」と定義しています。
    クラウドファンディングは資産形成であり、仕事ではないため、通常、副業には当たりません。

    平成29年就業構造基本調査 用語の解説

    投資していると会社にバレる?

    副業でもなく、会社に申告は不要ですので、会社にバレることはありません。

    バレる可能性としては、分配金を得て確定申告をした後、収入に応じて住民税が発生するため、住民税が高額になると、「何らかの収入を得ている」ことが会社の経理に認識される可能性があります。

    確定申告の際に住民税の徴収方法を選択しますが、「特別徴収」を選ぶと、会社に住民税額の通知が入ります。

    収入があることを会社に知られたくない場合には、確定申告時の際には、住民税の徴収方法で「普通徴収」を選択する必要があります

    法人口座の登録はできる

    可能とされています。
    税金面で節税効果を出せる場合があります。

    法人登録では、会社謄本などの必要書類を用意する必要があります。

    victory fundの登録方法

    登録手続きは簡単です。
    平日であれば、数日以内に登録手続きが完了します。

    詳細は、victory fund(ビクトリーファンド)からご確認いただき、ご登録ください。

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    注釈

    1. OCN不動産
      https://house.ocn.ne.jp/agent/tokyo/2097367.html ↩︎
    2. カチデベロップメント
      https://kachi-dev.com ↩︎
    3. 全国法人リスト
      https://houjin.jp/c/4011101052041 ↩︎
    4. NIKKEI COMPASS, 不動産のバリューアップ事業を手掛けるカチデベロップメント、総合不動産投資型クラウドファンディングプラットフォームの展開に向けて、サービス名とブランドメッセージを決定
      https://www.nikkei.com/compass/content/PRTKDB000000002_000073199/preview ↩︎
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