クラウドファンディングで、10万円から不動産投資できる「TOMOTAQU (トモタク)」があります。
運用期間は6~12ヶ月の短期投資型が多く、中には3ヶ月のファンドまであるのが特徴です。
検討しているけど、トモタクが信用できるかどうか、疑問を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「口コミはメリットばかり強調され、重要な『運営会社に関する情報』が少ない」と感じられている方も多いと思います。
そこで、トモタクの運営会社の経営者や企業状況も調べた上で、トモタクの「デメリット」や「向いていない、止めたほうがいい人」、「投資する場合の注意点」を考察します。
利用を検討されている方は勿論、投資中の方にとっても、役立つ情報ですので、是非参考にしてみてください。
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トモタクの主な特徴・メリット
トモタクの主な特徴・メリットです。
それぞれ解説していきます。
最低10万円、短期投資
トモタクは1口10万円からの投資です。
他社のクラウドファンディングでは、50万円や100万円の場合がありますが、少ない金額から投資できます。
また、トモタクの運用期間は6~24ヶ月が中心です。
期間は6~12ヶ月が多く、中には3ヶ月のファンドまであります。
長期投資では、日本や不動産市場に何かあっても、長期間に渡って現金を引き出すことはできません。
期間という観点では、短期投資の方がリスクが軽減されます。
他社のクラウドファンディングでは、数年以上のファンドが中心になることもありますが、トモタクでは短期間から投資できます。
利回りが高く、短期投資
トモタクのファンドは平均利回り6%以上です。
他のクラウドファンディングに比べても、やや高い水準です。
関東や首都圏の収益不動産を投資対象とすることで、高い利回りを維持しています。
リスクを軽減するための対策がある
運営会社は、東京都心部で10年間以上にわたり、不動産投資事業を営んできた経験があります。
不動産の仕入れ、賃貸管理、売買までを一気通貫して行うことで、高い利回りを維持しています。
ファンドには、優先劣後システムが採用されており、もしも損失が発生した場合には、一定割合まで運営会社が負担する仕組みになっています。
また、リスクを軽減するため、運用期間中には、グループ会社とのマスターリース(サブリース)契約を終結しています。
そのため、空室になっても、グループ会社が空室となった物件を借り上げることで、賃料収入を得られるようにしています。
さらに、投資家の配当や、償還された元金は、信託銀行へ分別管理されています。
そうすることで、資金の保全性を高めています。
多くのファンド運用と、分配実績がある
トモタクは、2020年にサービスを開始したクラウドファンディングです。
これまで60件以上のファンドの運用実績があります。
元本割れや分配金遅延も発生していません。
トモタクの運営会社は信用できる?
クラウドファンディングを利用する上で、サービス運営会社の信頼性は非常に重要です。
ここからは、トモタクを運営する株式会社イーダブルジーの特徴や経歴を確認します。
運営会社「イーダブルジー社」とは?
トモタクは、イーダブルジー社という企業が運営しています。
イーダブルジー社は2009年に設立され、東京都港区六本木に本社があります。
関東一都三県において、収益不動産の買取再販や、区分マンションや中古戸建のリノベ再販などを行っています。
従業員は約25名おり、平均年齢は35.5歳です。
会社サイトによると、平均有給消化率は80%で、残業10~20時間と、ホワイトな企業に見えます。
(2023年時点)
主要取引業者には、三井不動産リアルティ、東急リバブル、みずほ不動産販売、長谷工リアルエステートの名前が挙がっています。
関連会社には、株式会社イーズレーベル、株式会社ザスタックコーポレーションがあります。
イーダブルジー社の沿革
- 2011年
-
事業譲渡により株式会社E.W.G設立
- 2014年
-
賃貸管理部を設置
建物管理・入居者管理事業を開始 - 2016年
-
株式会社イーダブルジーへ商号変更
- 2020年
-
不動産ファンド事業部を設置
(クラウドファンディングのトモタクを開始)
関連会社のイーズレーベルを設立
事業拡大に伴いビル6・7階へ増床
クラウドファンディング以外の事業がある
クラウドファンディングを手掛ける多くの企業は、クラウドファンディングが中心のことが多いです。
それでは、クラウドファンディングの状況は、会社の運営に直結してしまいます。
一方のイーダブルジー社は、クラウドファンディングで創業された会社ではなく、他の事業も営んでいます。
※各事業の売上の比率等は開示されていません。
イーダブルジー社の財務情報はある?
イーダブルジー社の収支・財務情報については、開示されていません。
イーダブルジー社の経営者はどんな人?
イーダブルジー社の社長は、田中克尚一氏です。
取締役は田中勝也氏です。1
田中克尚一氏は不動産買取営業を経て、2011年に株式会社イーダブルジー代表取締役に就任した人物です。2
取締役の田中勝也氏の経歴は掲載されていません。
社長である、田中克尚一氏の顔や想いは、会社のウェブサイトや、インタビュー記事から確認できます。
https://ewg.co.jp/company/
【企業インタビュー】不動産小口投資「TOMOTAQU(トモタク)」の運営会社を直撃インタビュー!
https://cf-owners.com/article/m74/
トモタクを止めたほうがいい人は?
トモタクでは、短期間かつ利回りの高いファンドに投資できます。
一方で、トモタクの投資が向いていないケースもあります。
トモタクのデメリットも交えながら解説します。
長期間に渡って安定的に利回りを得たい人
トモタクのファンドの運用期間は、6ヵ月から12カ月の短期投資が多いです。
短期投資のメリットとしては、資金が短期間で返されるので、日本の景気や不動産市況に大きな変化があったときにも、市況が大きく悪化する前に、現金が戻ってくる可能性があります。
一方で、短期投資では、短い期間で、現金が返されます。
当然、次の投資をするまでの間は、利回りを得ることができません。
タイミングよく、新たなファンドが出るとは限らないため、数カ月以上、利回りが得られない可能性があります。
長期投資がよい場合には、別会社が運営するクラウドファンディングを選ぶ方法があります。
リスクをより軽減したい人
社長は顔出ししており、SNSやメディアを通して、様々な情報が発信されています。
一方で、会社の財務状況については開示はされていません。
トモタクは短期間で投資回収できるという面では、リスクは少ないと考えられます。
一方で、情報不足について心配される方にとっては、より情報を開示している会社を選ぶのが望ましいです。
例えば、より情報を開示している企業や、上場している企業のクラウドファンディングを選ぶという方法があります。
以下の記事では、上場企業が関係するクラウドファンディングを紹介しています。
直ぐに投資したい人
トモタクのファンドは、1ヶ月に2~5件のファンド募集されることが多く、他のクラウドファンディングに比べても投資しやすいことが特徴です。
それでも、定員が埋まり投資できない可能性はあります。
直ぐに投資したい方にとっては、別のクラウドファンディングにも登録しておくことが考えられます。
以下の記事では、ファンド件数が多いクラウドファンディングを紹介しています。
もっと利回りが高い投資をしたい人
トモタクでは、分配率が約6~8%のファンドが多く、他クラウドファンディングに比べると、やや高い水準です。
一方で、さらに高い利回りを得たいという方もいらっしゃると思います。
そのような場合は、別の運営会社のクラウドファンディングへの投資を組み合わせたり、株式投資などの別のリスクの高い投資が考えられます。
以下の記事では、利回りが高いクラウドファンディングを紹介しています。
トモタクの投資で注意すべきこと
「向いていいない人」で述べたデメリットを踏まえ、投資する際に注意すべきことをまとめました。
ファンドの遅延
ノウハウ豊かな企業がファンド運営していますので、いずれかのファンドの遅延が起きた場合には、何らかの市場変化が生じている可能性があります。
また、運営会社自体に何らかの問題が生じている可能性があります。
そのため、投資していない他案件においても、遅延が生じていないかをチェックすることが大切です。
不動産市場の状況
日本の不動産の市況が悪化してしまうと、将来的に、元本毀損が起こる可能性があります。
市況を確認する方法として、日本経済新聞などのニュースや、国交省の情報から市況を確認する手段があります。
運営会社の状況
社長は顔出し、インタビュー記事やSNSなどを通して、様々な発信がされています。
一方で、上場企業ではないため、内部の動向に関する情報は少ない状況です。
内部の動向を確認する一つの方法には、社長などの経営者の交代を確認する方法があります。
トモタクでは、社長のほか、業務管理者である荏原盛人氏や、取締役である田中勝也氏についても、交代していないか確認するのが望ましいでしょう。
社長が交代したり、役員が退任していると、社内で問題が生じている可能性があります。
交代しても問題ない場合もありますが、変化の指標の一つとして確認することが大切です。
取締役については、ファンドの詳細情報などを通して、確認することができます。
財務状況の確認
会社の財務状況についても開示はされていません。
トモタクの運営会社が官報に決算を掲載すれば、官報を掲示しているウェブサイトがありますので、そこから財務情報を確認できる可能性があります。
簡単な確認方法としては、「イーダブルジー 決算」というキーワードで検索すると、売上や利益を掲示しているウェブサイトが確認できる場合があります。
トモタクの投資前に知っておくべき情報
クラウドファンディング投資前に知っておくべき情報について、トモタク固有のものから、クラウドファンディング全般のものまでをまとめました。
登録までにどれぐらいかかる?
1~2日で登録できます。
通常、本人確認ははがき郵送の場合もありますが、スマホだけで本人確認できます。
本人確認書類には「マイナンバーカード」「運転免許書」「保険証」等で行うことができ、最短で数分、最大で24時間で登録が完了します。
元本は保証されている?
投資であるため、出資金の元本や分配金の利回りは保証されていません。
出資持分法により、出資金元本の保証は禁止されています。
リスクを軽減するためのサブリース契約等を通して、出資者の安全を高める取り組みがされています。
ただし、不動産の状況や運営会社の信用状況が悪化した場合など、出資金が欠損するなどのリスクがあります。
利回りについても、予定外の事象が生じた場合、分配金の利回りが予定よりも下回る可能性があります。
途中解約はできる?
原則、途中解約はできないとされています。
なお、クーリング・オフによる契約解除があり、契約成立時書面を受領した日から起算して8日を経過するまでの間に書面による解約を申し出た場合は契約解除が可能です。
第三者へ出資持分の譲渡はできる?
対価を支払うことで、譲渡ができる場合があります。
ファンドの中で譲渡に関する記述がありますので、投資するファンドを選ぶ際に確認が必要です。
確定申告は必要?
確定申告は原則必要ですが、本業以外から得た収入が多くなければ、確定申告は不要になります。
クラウドファンディングで得た利益(分配金)は「雑所得」になります。
雑所得とは、給与所得・退職所得以外であり、分配金のほか、ネットショップの収入やFX取引の収入などが該当します。
「雑所得」の合計が20万円を超えるときには、確定申告が必要になります。
「雑所得」の合計が20万円以下のときは、確定申告は原則不要になります。
取引状況はマイページの「年間取引報告書」で確認することができます。
投資は副業?
副業は明確な定義はありませんが、総務省は「副業」について「主な仕事以外に就平成29年就業構造基本調査 用語の解説いている仕事」と定義しています。
クラウドファンディングは資産形成であり、仕事ではないため、通常、副業には当たりません。
投資していると会社にバレる?
副業でもなく、会社に申告は不要ですので、会社にバレることはありません。
バレる可能性としては、分配金を得て確定申告をした後、収入に応じて住民税が発生するため、住民税が高額になると、「何らかの収入を得ている」ことが会社の経理に認識される可能性があります。
確定申告の際に住民税の徴収方法を選択しますが、「特別徴収」を選ぶと、会社に住民税額の通知が入ります。
収入があることを会社に知られたくない場合には、確定申告時の際には、住民税の徴収方法で「普通徴収」を選択する必要があります
トモタクの登録方法
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登録方法は、メールアドレス等を入力し、本人確認情報を入力することで、手続きを進めることができます。
その後、登録情報に問題がなければ、直ぐに投資を開始できます。
詳細は、トモタクからご確認ください。
参考資料
- 株式会社イーダブルジー
https://ewg.co.jp - PR TIMES 株式会社イーダブルジー
https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/81950 - X 【公式】TOMOTAQU(トモタク)
https://twitter.com/tomotaqu