劣後出資比率が高い不動産クラウドファンディングを紹介します。
劣後出資比率とは、運営会社がファンドへ出資する比率のことで、ファンドに損失が生じた時には、その比率までは運営会社が損失を引き受けることができる比率のことです。
不動産クラウドファンディングにはリスクがあります。
空室により家賃を得られないリスクや、土地や建物の売却額が低くなるリスク等があります。
そのような事態になって、ファンドが赤字になったとしても、投資家は劣後出資比率までは損失を被ることがあありません。
投資のリスクを抑えるための重要な要素です。
クラウドファンディングを選ぶ上で、リスクを軽減したい方にとっては、劣後出資比率が高いファンドを選ぶ方法があります。
ここでは、劣後出資比率が高い不動産クラウドファンディングを紹介します。
※劣後出資比率は、同じクラウドファンディングであっても、ファンドによって異なることがありますので、最終的には各ファンドの説明をご確認ください。
SOLS(ソルス) – 90%近いことも
劣後出資比率がとても高い
「SOLS(ソルス)」は、5万円から投資できる不動産クラウドファンディングです。
最近のファンドでは、劣後出資比率が約43~88%です。
9割近いこともあり、他社と比べてもとても高いのが特徴です。
これは、投資家にとって大きな安心材料になります。
その安心材料がある一方、募集されるファンド数が少なく、利回りも約3~4.5%と低いことがあります。
SOLS(ソルス)の運営会社
「SOLS(ソルス)」は、不二興産という企業が運営しています。
不二興産は、20年上にわたり、名古屋・東京・大阪拠点を中心に、全国で収益不動産の再生や販売などの不動産事業を展開しています。
不二興産は黒字経営を続けていることも特徴です。
REEZIN(リーズイン)- 40%のことも
劣後出資比率が高い
「REEZIN(リーズイン)」は、1万円から投資できる不動産クラウドファンディングです。
最近のファンドでは、劣後出資比率が約40%あります。
劣後出資比率は、他社は5~10%が多いので、その数倍以上の比率です。
その上で、利回りも8%と比較的高く、運用期間が約3ヶ月と短いファンドが募集されました。
期間が短いということは、安心度があります。
一方、新しいサービスであり、まだファンド数が少ないので、今後は変更されるかもしれません。
REEZIN(リーズイン)の運営会社
新成トラストという企業が運営しています。
新成トラストは、投資不動産の開発・販売・管理を展開している企業です。
大阪に本社があり、社員は約30~40名以上、約50億円以上の売上規模のある会社です。
大家どっとこむ – 約10~24%
劣後出資比率はファンドによってやや高い
大家どっとこむは、1万円から投資できる不動産クラウドファンディングです。
最近のファンドでは、劣後出資比率が約10~24%あります。
劣後出資比率が9%のファンドがある一方、中には24%と高いファンドもあります。
ファンドの利回りは、約3.5~10%で、ファンドによって高いものもあります。
運用期間は、約2~12ヶ月であり、短期が多いので、期間が短いという観点では安心度があります。
大家どっとこむの運営会社
大家どっとこむは、グローベルスという企業が運営しています。
グローベルスは、戸建住宅・分譲マンションや商業施設等の開発を手掛ける総合不動産デベロッパーです。
グローベルスは、上場企業「Jトラスト」のグループ会社です。
FUNDROP(ファンドロップ) – 約10~30%
劣後出資比率はファンドによってやや高い
FUNDROP(ファンドロップ)は、1万円から投資できる不動産クラウドファンディングです。
最近のファンドでは、劣後出資比率が約10~30%あります。
劣後出資比率は20%のファンドが中心ですが、中には30%のものがあります。
ファンドの利回りも、約4~8%で、ファンドによって高いものもあります。
運用期間は、約3~12ヶ月であり、短期が多いので、期間が短いという観点では安心度があります。
FUNDROP(ファンドロップ)の運営会社
FUNDROP(ファンドロップ)は、ONE DROP INVESTMENTという企業が運営しています。
ONE DROP INVESTMENTは東京に本社が有り、不動産クラウドファンディングや不動産流動化事業、アセットマネジメント事業を営んでいます。
グループ会社にはONE DROP REALTY 株式会社という、自社保有不動産やグループ会社の保有不動産の運用をしている会社があります。