クラウドファンディングには、1万円から投資できる「REEZIN(リーズイン)」があります。
20年以上にわたり投資用不動産を手掛けてきた企業が開始した、不動産クラウドファンディングです。
検討しているけど、REEZIN(リーズイン)が信用できるかどうか、疑問を感じられている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「口コミはメリットばかり強調され、重要な『運営会社に関する情報』が少ない」と感じられている方も多いと思います。
そこで、REEZIN(リーズイン)の運営会社の経営者や財務状況も調べた上で、その「デメリット」や「向いていない人・止めたほうがいい人」、「投資する場合の注意点」を考察します。
利用を検討されている方には、特に役立つ情報ですので、是非参考にしてみてください。
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REEZIN(リーズイン)の主な特徴・メリット
REEZIN(リーズイン)の主な特徴とメリットです。
それぞれ解説していきます。
最低1万円から投資できる
REEZIN(リーズイン)では、1万円から投資できます。
他社のクラウドファンディングでは、少額でも5万円や10万円のことが多いですが、REEZIN(リーズイン)ででは1万円からの少額投資なので、初心者でも気軽に始めやすい金額です。
現状の利回りは約8%、運用期間は短期
現状、利回りは、約8%のファンドが募集されました。
クラウドファンディングの中では、やや高い水準といえるでしょう。
運用期間は3ヶ月と「短期投資」型でした。
期間という意味では、リスクが少ないといえます。
※今後は様々なファンドが募集される可能性があります。
長期投資の | メリットとデメリット短期投資のメリットと、 | デメリット
---|---|
長い期間に渡って、利回りを得られる 良い条件のファンドに投資できれば、長い期間に渡って、高利回りが得られる 現金が戻ってくるまでに相当の時間がかかるので、家庭状況や市況、運営会社などに懸念を感じても、長い期間を待つ必要がある | 現金が返却されるまでの期間が短いので、家庭状況や市況、運営会社などに懸念を感じたとき、投資を止めやすい 利回りが得られる期間が短く、「運用終了~現金返却~次に応募~運用開始」の期間は、利回りが得られない 良い条件のファンドに投資できたとしても、運用終了後に、次に良い条件のファンドがあるとは限らない |
リスクを軽減する仕組みがある
投資不動産のプロ
REEZIN(リーズイン)の運営会社は、クラウドファンディングの事業だけでなく、元の事業基盤があることが特徴です。
2002年に設立された企業が運営しており、投資不動産の事業において20年以上の知見があります。
優先劣後システム
匿名組合型ファンドでは、優先劣後システムが採用されており、もしも損失が発生した場合には、一定割合まで運営会社が負担する仕組みになっています。
現状募集されたファンドの劣後出資比率(運営会社が出資して損失を引き受けられる額)は40%と高いです。
不動産クラウドファンディングの一般的な水準は5~20%であるため、高い水準といえます。
REEZIN(リーズイン)の運営会社は信用できる?
クラウドファンディングでは、サービス運営会社にお金を預けて、運用してもらうことになります。
そのため、サービス運営会社の信頼性は非常に重要です。
ここからは、REEZIN(リーズイン)を運営する、株式会社新成トラストの特徴や経歴を確認します。
運営会社の「新成トラスト」とは?
REEZIN(リーズイン)は、「株式会社新成トラスト」という企業が運営しています。
新成トラストは、投資不動産の開発・販売・管理を展開している企業です。
2002年に設立され、大阪府大阪市に本社があります。
関西地域を強みにしていることが確認できます。
自社のマンションブランドがある
新成トラストは自社のマンションブランドを持っています。
自社ブランドマンションには、「スワンズマンションシリーズ」があります。
スワンズマンションシリーズは、京阪神地域を中心にして、数十棟のマンションを展開しています。
社員数の規模は約30~40名以上
会社規模としては、社員は約30~40名以上、約50億円以上の売上規模のある会社です。
新卒も採用しており、2020年は5名、2021年にも5名採用していることが確認できます。1
ところで、新卒の求人サイトには「残業ほぼなし!」とあります。
口コミサイトを見ると、確かに「残業は少ない」との記述もありますが、当然、営業数字次第のようですね。
新成トラストの財務情報はある?
新成トラスの財務情報は現状、確認できません。
ただし、求人サイト等より、売上規模については確認できます。
売上は2022年には、約55億円と掲載されています。2
新成トラストの社長は?
新成トラストの社長は冨士井直哉氏です。
冨士井直哉氏の経歴の情報はありませんが、「近畿中高層不動産協会」の会長を務めています。
近畿中高層不動産協会とは、不動産会社の任意団体であり、コンプライアンスの徹底を目指しているほか、寄付などの社会貢献活動もしてるようです。
みどりの基金の寄付実績から、2022年・2023年には大阪府より感謝状を授与しています。
副会長や理事には、日商エステムや、エスリード(東証上場企業)、ホームズ等の経営陣の名前があります。3
また、冨士井直哉氏は、馬主としても名前を連ねています。
引退馬を含め、5頭以上を所有しており、それぞれ勝率も高いようです。4
※同姓同名の可能性はあります。
なお、新成トラストの経営陣には、 専務取締役は中川達也氏、取締役には石田健二氏の名前があります。5
REEZIN(リーズイン)を止めたほうがいい人は?
REEZIN(リーズイン)は、20年以上にわたり、投資不動産を手掛けている不動産企業が運営していることがわかりました。
一方で、REEZIN(リーズイン)の投資が向いていないケースもあります。
REEZIN(リーズイン)の「デメリット」も交えながら解説します。
運営会社の透明性を重視したい人
クラウドフェンディングでは、運営会社が選んだファンドから、投資家は投資対象を選ぶことになります。
また、運営会社がお金を預かり、ファンドを運営していきます。
運営会社の新成トラストは、20年以上にわたり不動産事業を展開しており、売上も約50億円以上の規模であることが確認できました。
一方、新成トラスト自体の情報は多くはない状況です。
新成トラストの社長についても、不動産団体の協会の会長を務めているなど、その道では有名なのかもしれませんが、一般人にとってはわかりにくい状況です。
運営会社の透明性を重視される方にとっては、上場企業が運営するクラウドファンディングを選ぶ方法があります。
上場企業は、一般企業に比べて、開示されている情報が多いです。
以下の記事では、上場企業が関係するクラウドファンディングを紹介しています。
リスク軽減のため運営の安定度を重視したい人
多くの不動産クラウドファンディングでは、優先劣後システムが採用されており、もしも損失が発生した場合には、一定割合まで運営会社が負担する仕組みになっています。
そのことで、もしものときに備えて、投資家のリスクを軽減しています。
REEZIN(リーズイン)は、現状、劣後出資比率(運営会社が出資して損失を引き受けられる額)も40%と高く設定されています。
一方、運営会社が安定的に運営されていないと、投資したファンドに影響を及ぼす可能性があります。
安定して会社運営されているかどうかは、財務情報を見て、資金の余裕度等を確認する方法があります。
REEZIN(リーズイン)はの運営会社の財務情報は公開されていないため、それらを確認する方法はありません。
運営会社の安定性をより重視したい方にとっては、財務情報を開示しており、黒字経営が確認できる会社が運営するクラウドファンディングを選ぶことが考えられます。
以下の記事では、黒字経営の会社が運営するクラウドファンディングを紹介しています。
運営会社のメッセージや、投資内容に疑問を感じる人
クラウドファンディングは、運営会社にお金を預け、運用してもらうスタイルの投資です。
お金を預ける相手や対象について、納得して投資する必要があります。
運営会社である「新成トラスト」は、企業理念として「土地の可能性を最大限に引き出し都市を活性化する」ことを掲げています。
また、新成トラストの社長は、不動産会社の協会の会長を務め、コンプライアンスの徹底や社会貢献活動も実施しています。
一方、新成トラストは不動産投資会社という側面もあります。
そのような投資会社に苦手意識を感じる方もいらっしゃると思います。
運営会社の事業内容や、メッセージに共感できない方は、そのクラウドファンディングを利用しない方が良い場合があります。
代表のメッセージは会社ページに掲載されています。
https://shinsei-trust.co.jp/company/
直ぐに投資したい人
REEZIN(リーズイン)は、2023年に開始したサービスということもあり、ファンドの数が少ない状況です。
また、これまでのファンドの応募は200%を超えており、今後も応募が殺到し、投資できない可能性もあります。
投資できるかは「抽選」のため、応募数が多すぎると、抽選に外れる可能性が高くなります。
直ぐに投資したい方にとっては、ファンド件数が多い、別のクラウドファンディングを選ぶことが考えられます。
以下の記事では、ファンド件数が多いクラウドファンディングを紹介しています。
もっと利回りが高い投資をしたい人
REEZIN(リーズイン)では、現状、利回りが約8%でした。
クラウドファンディングの中では、やや高い水準といえます。
その利回りでは物足りないと感じられる方にとっては、高利回りのクラウドファンディングを選ぶ方法があります。
以下の記事では、利回りが高いクラウドファンディングを紹介しています。
REEZIN(リーズイン)の投資で注意すべきこと
ここでは、REEZIN(リーズイン)の投資において、注意するべきことを紹介します。
「向いていいない人」で述べた「デメリット」を踏まえて、気を付けることをまとめています。
投資した後でも、時々、確認することが望ましい事項も紹介します。
ファンドの債務不履行や遅延の状況
新しいサービスということもあり、現状、債務不履行や遅延の情報は無いです。
今後、もしも、いずれかのファンドの債務不履行や遅延が起きた場合、何らかの問題が生じている可能性があります。
そのため、投資後には、投資していない他案件においても、遅延が生じていないかをチェックすることが大切です。
REEZIN(リーズイン)では、ウェブサイトの最新情報において、各ファンドの運用状況が報告されると考えられます。
また、他の確認手段として、X(旧Twitter)などのSNSを使って、遅延したファンドの情報がないかを、定期的に確認することが考えられます。
不動産市場の状況
ファンドの投資対象である、不動産を取り巻く状況について確認することが考えられます。
日本の不動産の市況が悪化してしまうと、将来的に、元本毀損が起こる可能性があります。
また、運営会社は投資不動産事業を主軸としているため、会社運営にも影響を与える可能性があります。
市況を確認する方法として、日本経済新聞などのニュースや、国交省の情報を確認する手段があります。
余裕があれば、不動産市場に影響を及ぼす、住宅ローンの金利の上下や、ファンド対象地域の人口増減にも注意を払っておくことが望ましいでしょう。
REEZIN(リーズイン)の対象地域は、主に大阪や関西と考えられます。
運営会社の状況
運営会社は、20年以上運営されている不動産企業です。
長期間運営されていることは安心材料ですが、お金を預ける側にとっては、ときどき、会社に変化がないか、確認することが望ましいでしょう。
会社に変化がないかどうかを知る上で、いくつか確認できるポイントがあります。
それぞれ解説します。
経営者が交代していないか
内部の状況を確認する方法の一つは、社長などの経営者の交代の有無です。
社長が交代すると、経営方針が変わることがあります。
REEZIN(リーズイン)では、社長である冨士井氏について、定期的に、交代していないか確認することが望ましいでしょう。
社長の名前は、REEZIN(リーズイン)や、運営会社である「新成トラスト」のウェブページに掲載されています。
クラウドファンディングの業務管理者が交代していないか
クラウドファンディングでは、そのサービスの業務を管理する、業務管理者が定められています。
業務管理者は、転属や退職などによって交代することもあり得ます。
ただし、頻繁な変更などの”違和感”がある場合には、会社内部で問題が生じているかもしれません。
業務管理者の名前は、REEZIN(リーズイン)の業務管理者名簿で確認できます。
2023年時点では、業務管理者は塩田信代氏です。
社員の人数に変化はないか
社員の人数の変動から、企業の状況を推測できます。
社員の人数について、大きな減少が生じた場合、会社規模を縮小させている可能性があります。
社員数は運営会社の求人サイトから確認できます。
2023年1月時点では、社員数は約35名です。6
求人募集に変化はないかどうか
「社員の人数の変化」にも関係しますが、求人募集の状況によって、企業の状況を推測することができます。
新卒の求人募集が、何年も止まっていないかどうか
運営会社の新成トラストでは、近年、新卒採用を積極的に実施しています。
2020年度は5名、2021年度には5名、2023年度も10名を予定している状況です。
その間の定着率も80%以上を維持しています。7
(2022年11月時点)
新卒採用を積極的な分、採用状況は会社状況を確認する尺度になります。
運営会社は中小企業のため、一時的に求人募集を停止することはあると考えられます。
ただし、数年以上にわたり、採用をストップしていると、会社規模を縮小させている可能性があります。
求人募集が、やけに多すぎないか
中小企業のわりに、求人募集する人数が「やけに多すぎないか」等、違和感があるときには注意が必要です。
大量の求人募集している場合には、何らかの理由で、「多くの退職者がでた」または「離職率が極めて高い」可能性があります。
不動産業界では、普通の企業に比べて転職率は高い業界ではあるため、何も問題がなくても、求人募集を続けているケースはあります。
また、規模を大きくするため、大量採用しているケースもあります。
財務状況の確認
運営会社の財務状況は、会社が安定して運営される上で重要ですが、現状、運営会社の財務情報は一般公開されていません。
今後、運営会社が情報を掲示すると、確認できるかもしれません。
簡単に確認する方法は、Googleなどで「新成トラスト 決算」と検索すると、確認できる場合があります。
REEZIN(リーズイン)の投資前に知っておくべき情報
REEZIN(リーズイン)の投資前に知っておくべき情報について紹介します。
REEZIN(リーズイン)固有のものから、クラウドファンディング全般のものまでをまとめました。
登録までにどれぐらいかかる?
登録は数日以内で可能です。
本人確認時には、オンライン本人確認が採用されており、パソコン・スマホだけで確認可能です。
その後、即日〜1営業日で審査が完了し、出資応募が可能になります。
ただし、登録内容に不備がある場合、日数がかかる場合があるため、余裕を持って登録する必要があります。
元本は保証されている?
投資であるため、出資金の元本や分配金の利回りは保証されていません。
出資持分法により、出資金元本の保証は禁止されています。
もしも、運営会社が破綻するなどが生じた場合、元本が戻らない可能性があります。
そのため、運営会社の信用度は重要です。
第三者に、権利を譲ることはできる?
譲渡は禁止されていませんが、「譲渡できない場合がある」とされています。
譲渡については、その時の状況やファンド毎に異なる可能性があるため、運営会社へ相談する必要があります。
譲渡の書類は、所定の「持分譲渡申請書」が用意されています。
譲渡の手順は、運営会社へ相談の上、書類に記載し、運営会社宛に郵送する手順になります。
運用期間中に、解約はできる?
やむを得ない事由がある場合には解約が可能とされています。
「やむを得ない事由がある場合」は明示されていないため、相当の理由が必要な可能性があります。
解約の書類には、所定の「中途解約申込書兼出資金払戻申請書」が用意されています。
解約の手順は、運営会社へ相談の上、書類に記載し、運営会社宛に郵送する手順になります。
なお、クーリング・オフ制度がありますので、契約成立時書面の電子交付を受領した日から起算して8日を経過するまでの間、書面による解約を申し出た場合であれば、契約解除が可能です。
投資は副業?
副業は明確な定義はありませんが、総務省は「副業」について「主な仕事以外に就平成29年就業構造基本調査 用語の解説いている仕事」と定義しています。
クラウドファンディングは資産形成であり、仕事ではないため、通常、副業には当たりません。
投資していると会社にバレる?
副業でもなく、会社に申告は不要ですので、会社にバレることはありません。
バレる可能性としては、分配金を得て確定申告をした後、収入に応じて住民税が発生するため、住民税が高額になると、「何らかの収入を得ている」ことが会社の経理に認識される可能性があります。
確定申告の際に住民税の徴収方法を選択しますが、「特別徴収」を選ぶと、会社に住民税額の通知が入ります。
収入があることを会社に知られたくない場合には、確定申告時の際には、住民税の徴収方法で「普通徴収」を選択する必要があります
法人の登録はできる
法人登録は可能とされています。
税金面で節税効果を出せる場合があります。
登録時に法人用のページがありますので、そちらから登録手続きに進むことになります。
REEZIN(リーズイン)の登録方法
登録手続きは簡単です。
平日であれば、数日以内に登録手続きが完了します。
詳細は、REEZIN(リーズイン)からご確認いただき、ご登録ください。
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注釈
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http://www.nicyukyo.com ↩︎ - netkeiba.com – 国内最大級の競馬情報サイト
https://db.netkeiba.com/owner/o_0keNRTTE1ke/ ↩︎ - 株式会社新成トラスト
https://shinsei-trust.co.jp ↩︎ - リクナビ2024
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