FUNDROP(ファンドロップ) 止めたほうがいい人や注意点は? 1万円から始められる不動産クラウドファンディング

    クラウドファンディングで、1万円から始められるFUNDROP(ファンドロップ)があります。

    を検討しているけど、信用できるかどうか、疑問を感じられている方が多いのではないでしょうか。
    「口コミはステマばかりで、あまり運営会社の情報が触れられていない」と感じられている方も多いと思います。

    そこで、本記事では運営会社の経営者や企業状況も調べた上で、「デメリット」や「向いていない、止めたほうがいい人」、「投資する場合の注意点」を考察します。

    利用を検討されている方は勿論、投資中の方にとっても、役立つ情報ですので、是非参考にしてみてください。

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    目次

    FUNDROPの主な特徴・メリット

    FUNDROPの主な特徴・メリットです。
    それぞれ解説していきます。

    1口1万円の少額&短期投資ができる

    他社のクラウドファンディングでは、1口10万円以上、ときには50~100万円の場合もあります。
    FUNDROPでは1口1万円の短期投資が可能です。
    加えて、投資期間が3ヶ月~12ヶ月間の案件が中心であるため、期間という意味で、リスクを抑えて投資ができます。
    その上、利回りは比較的高く、約4~8%の案件が多く、過去には12%の案件がありました。

    投資後の管理も不要で、ウェブ上で操作するだけで投資が可能になっています。

    最短5分で投資家登録が完了する

    登録の手続きは、大手企業も使用しているオンライン本人認証「eKYC」を導入しており、最短5分で投資家登録が完了します。
    ※本会員登録の申込完了後に、利用までに1~2営業日程度かかります。

    他のクラウドファンディングでは、住所確認に郵便を受け取る必要があるなど、投資開始までに1~2週間必要なことがありますが、FUNDROPでは直ぐに登録できます。

    リスクを抑えた投資ができる

    FUNDROPの投資対象は、居住用賃貸物件を扱っています。
    オフィス・商業施設などの不動産に比べて、景気に左右されにくく、リスクが抑えられるとされています。

    また、優先劣後システムが採用されており、もしも損失が発生した場合には、一定割合まで運営会社が負担する仕組みになっています。

    さらに、案件に応じて、空室リスクに備えた一括借り上げ契約を採用して賃料収入を保証するなど、リスク軽減策が取られています。

    分配実績があり、多くの人が利用している

    TSON FUNDINGは、2020年から開始されたサービスであり、これまでに分配や完済実績があります。
    直ぐに募集金額が満額を超える案件もあるなど、多くの人が利用しています。
    例えば、直近の投資案件である満額5,000万円の森林再生では、募集終了前に応募金額の180%に達しています。

    FUNDROPの運営会社は信用できる?

    クラウドファンディングを利用する上で、サービス運営会社の信頼性は非常に重要です。
    ここからは、FUNDROPを運営するONE DROP INVESTMENT社の特徴や経歴を確認します。

    運営会社「ONE DROP INVESTMENT」とは?

    FUNDROPは、ONE DROP INVESTMENT株式会社という企業が運営しています。
    東京都港区六本木に本社を置いており、不動産クラウドファンディングや不動産流動化事業、アセットマネジメント事業を営んでいます。

    2013年に設立され、資本金が1億円の企業です。
    グループ会社にはONE DROP REALTY 株式会社という、自社保有不動産やグループ会社の保有不動産の運用をしている会社があります。

    ONE DROP INVESTMENTの財務情報はある?

    運営会社の財務状況についての情報はありませんでした。
    資本金が1億円あり、2013年1月に設立された企業であることは確認できます。
    後ほど述べますが、同じ社長が運営すると考えられる、別会社の利益や資産は確認できます。

    ONE DROP INVESTMENTの経営者はどんな人?

    ONE DROP INVESTMENTの社長は、井筒秀樹氏です。

    経歴などの詳しい情報は見つかりませんが、J-REIT運用会社でアセットマネジメントの業務を経て会社を設立したことが述べられています。1
    インタビュー記事などを通して、顔出ししています。

    また、EXECUTIVE FIGHT BUSHIDOという、社長や事業家などが対戦する格闘技に出場しています。
    その模様がYoutubeで公開されています。2
    また、明確ではありませんが、ポーカー大会にも出場するポーカーの強者という情報3もあります。

    また、パシフィック・アセット・マネジメント株式会社という企業の社長も井筒秀樹氏です。
    同姓同名の可能性はありますが、写真を確認する限り、同一人物と思われます。
    同社の本社所在地は「東京都港区六本木1丁目6番1号 泉ガーデンタワー」であり、ONE DROP INVESTMENT社と同じ建物であることからも、同人物の可能性が高いといえます。

    パシフィック・アセット・マネジメント社について

    会社規模は?

    パシフィック・アセット・マネジメント社は、売上規模は確認できませんが、2023年に約1億円の利益を計上しており、従業員は86名、 総資産が約43億円、利益剰余金が23億円もある、大きな企業です。
    利益剰余金とは、これまでに会社で積み立てた利益等であり、相当の金額が確認できます。

    現在、パシフィック・アセット・マネジメント社のウェブサイトは無く、事業を継続しているのかは不明です。
    過去のウェブサイトによると、東京本社の他に、札幌、名古屋、大阪、ロサンゼルス支店がありました。
    過去にはYoutubeチャンネルも解説されていました。
    2015年度の売上実績は252億円とのことです。

    現状は?

    2023年3月にFLCキャピタル株式会社を合併し、同10月にDecor Blocco株式会社を合併したことが確認できます。

    パシフィック・アセット・マネジメント社のウェブサイトは無くなっていますが、関連会社の「PAM Capital Management」のウェブサイトは存在しています。4

    その他

    同社を調べると、2017年時点でキャバクラのようなカレンダーが配布されている5という情報がありました。
    また、求人口コミサイトからも、かなり儲かっている印象のコメントが見られ、景気の良い企業だと考えられます。

    その他の情報

    2021年には日本保証が、ONE DROP INVESTMENT社の所有する対象不動産への買取保証業務を開始したとプレスリリースされています。
    日本保証は、不動産担保ローンなど様々なサービスを展開する保証企業であり、国内最大クラウドファンディングであるCAMPFIREなどの様々な企業とも保証提携を開始しています。

    FUNDROPを止めたほうがいい人は?

    FUNDROPに向いていない人について、デメリットを交えて解説します。

    長期間に渡って利回りを安定的に得たい人

    FUNDROPの投資案件の運用期間は、3ヵ月から12カ月が中心です。
    一般的に、長期投資に比べて、短期投資では利回りが少ない傾向です。

    また、利回りの高い案件に応募できたとしても、短期間で利回りが得られる期間が終了します。
    次の案件に投資するまでに期間が期間が空くことになります。

    もちろん、短期投資は、長期投資に比べて、期間という観点では、リスクが抑えられるという大きな利点はあります。
    FUNDROPでは、短期投資でありながら、利回りが高い案件を扱っていることが特徴です。

    リスクをより軽減したい人

    運営会社について、詳細な情報は少ないため、その点に懸念を感じる方もいらっしゃると思います。

    そのような場合、東証に上場している企業が運営するクラウドファンディングを選ぶという方法があります。

    なお、FUNDROPに関わらず、運営会社の動向は定期的にチェックすることが大事です。
    懸念が生じたときには、今後の投資を止めたり、解約するなどの対応することで、リスク軽減につながります。

    FUNDROPは短期利回りが中心ですので、懸念を感じた場合、今後の投資を止めやすいというメリットはあります。

    以下の記事では、上場企業が関係するクラウドファンディングを紹介しています。

    直ぐに投資したい人

    FUNDROPのファンドは月に平均1~2件程です。
    そのため、投資したくても、新たなファンドが無く、直ぐに投資できない場合があります。

    また、ファンドに応募しても、人気が高いと投資できない可能性があります。

    ファンドに投資できない場合には、他のクラウドファンディングを併用することが考えられます。

    以下の記事では、ファンド件数が多いクラウドファンディングを紹介しています。

    もっと利回りの投資をしたい人

    FUNDROPは分配率が8%のファンドが時々あり、比較的高利回りを得られる可能性がある投資ではあります。
    過去には12%のファンドもありました。

    一方で、さらに高い利回りを得たいという方もいらっしゃると思います。
    そのような場合は、更に高い利回りのクラウドファンディングを選択したり、株式投資などの別のリスクの高い投資を行うことが考えられます。

    以下の記事では、利回りが高いクラウドファンディングを紹介しています。

    FUNDROPの投資で注意すべきこと

    FUNDROPに向いていない人や、そのデメリットを含め、投資する際に注意すべきことをまとめました。

    案件の遅延

    いずれかの案件の遅延が起きた場合には、不動産市場または運営会社自体に何らかの問題が生じている可能性があります。

    そのため、投資していない他案件においても、遅延が生じていないかをチェックすることが大切です。

    不動産市場の状況

    日本の不動産の市況が悪化してしまうと、将来的に、元本毀損が起こる可能性があります。

    不動産の状況を確認する方法として、日本経済新聞などのニュースや、国交省の情報を確認する手段があります。

    運営会社の状況

    運営会社であるONE DROP INVESTMENT社に何らかの変化がないかどうかを確認することが大事です。

    運営会社であるONE DROP INVESTMENT社と同じ社長が経営すると考えられる、パシフィック・アセット・マネジメント社の動向にも注意が必要です。

    動向を確認する一つの方法として、社長などの経営者の交代を確認する方法があります。
    社長が交代したり、役員が退任していると、社内で問題が生じている可能性があります。

    上場していない企業のため、役員の交代の情報は公表されることが少ないと考えられますが、FUNDROPの業務管理者は公式サイトに記載サれています。
    2023年時点では、七原説文氏が業務管理者を務めています。

    交代したとしても問題が起きていない場合もありますが、変化の指標の一つとして確認することが大切です。

    財務状況の確認

    直近のONE DROP INVESTMENT社の財務状況は確認できませんでしたが、官報に情報を掲載すれば、今後確認できる可能性もあります。

    官報を掲載しているウェブサイトがありますので、そこから財務情報を確認できる可能性があります。
    簡単な確認方法としては、「ONE DROP INVESTMENT 決算」というキーワードで検索すると、売上や利益を掲示しているウェブサイトが確認できる場合があります。

    FUNDROPの投資前に知っておくべき情報

    クラウドファンディング投資前に知っておくべき情報について、FUNDROP固有のものから、クラウドファンディング全般のものまでをまとめました。

    登録までにどれぐらいかかる?

    登録は最短5分で完了し、スマートフォンを利用したオンライン認証の場合は、本会員登録の申込完了後、利用まで1~2営業日程度かかります。

    はがき郵送による本人確認を選択した場合、本会員登録の申込完了後、5~7営業日程度かかります。

    元本は保証されている?

    投資であるため、出資金の元本や分配金の利回りは保証されていません。

    様々なリスク軽減の対策は講じられていますが、不動産の評価額が下落した場合や、運営会社の財務状況が悪化した場合など、出資金が返還されないリスクがあります。

    利回りについても、予定外の事象が生じた場合、分配金の利回りが予定よりも下回る可能性があります。
    ただし、優先劣後システムが採用されているため、まずは劣後出資者(運営会社)への分配金から減らしていくことで、出資者の分配金への影響を軽減するように設計されています。

    途中解約はできる?

    やむを得ない事由がある場合には可能とされています。
    「やむを得ない事由」の事例は掲載されていないため、相当の理由でないと受付されない可能性があります。

    途中解約をするには、申請書が用意されているので、ダウンロードして記載の上、ONE DROP INVESTMENT社に送付することで解約手続きを進めることができます。

    第三者へ投資権利の譲渡はできる?

    権利もしくは義務を第三者への譲渡または担保の設定などは禁止事項とされています。

    確定申告は必要?

    確定申告は原則必要ですが、本業以外から得た収入が多くなければ、確定申告は原則不要になります。

    クラウドファンディングで得た利益(分配金)は「雑所得」になります。
    雑所得とは、給与所得・退職所得以外であり、分配金のほか、ネットショップの収入やFX取引の収入などが該当します。
    「雑所得」の合計が20万円を超えるときには、確定申告が必要になります。
    「雑所得」の合計が20万円以下のときは、確定申告は原則不要になります。

    確定申告に必要な「支払調書」は、マイページからダウンロードできます。

    投資は副業?

    副業は明確な定義はありませんが、総務省は「副業」について「主な仕事以外に就平成29年就業構造基本調査 用語の解説いている仕事」と定義しています。
    クラウドファンディングは資産形成であり、仕事ではないため、通常、副業には当たりません。

    平成29年就業構造基本調査 用語の解説

    投資していると会社にバレる?

    副業でもなく、会社に申告は不要ですので、会社にバレることはありません。

    バレる可能性としては、分配金を得て確定申告をした後、収入に応じて住民税が発生するため、住民税が高額になると、「何らかの収入を得ている」ことが会社の経理に認識される可能性があります。

    確定申告の際に住民税の徴収方法を選択しますが、「特別徴収」を選ぶと、会社に住民税額の通知が入ります。

    収入があることを会社に知られたくない場合には、確定申告時の際には、住民税の徴収方法で「普通徴収」を選択する必要があります

    FUNDROPの登録方法

    登録方法は、会員登録と出資者登録をして、本人確認情報を入力することで手続きを進めることができます。

    その後、登録情報に問題がなければ、直ぐに投資を開始できます。

    詳細は、FUNDROPからご確認ください。

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    参考資料ONE DROP INVESTMENT

    • FUNDROP
      https://fundrop.jp
    • ONE DROP INVESTMENT 株式会社
      https://onedrop-inv.com
    • PR TIMES ONE DROP INVESTMENT 株式会社
      https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/76047
    • X(旧Twitter) FUNDROP
      https://twitter.com/FUNDROPinfo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
    • NIKKEI COMPASS
      https://www.nikkei.com
    • Alarmbox企業情報
      https://alarmbox.jp/
    • 官報決算データベース
      https://catr.jp
    • @Press「ONE DROP INVESTMENT株式会社との買取保証提携について」2021
      https://www.atpress.ne.jp/news/267706
    1.  安定して高利回り!?10%超えも!?不動産クラウドファンディング「FUNDROP(ファンドロップ)」の秘密
      https://cf-owners.com/article/m75/
      パシフィック・アセット・マネジメント
      https://japantoday.com/category/features/executive-impact/pacific-asset-management
      ↩︎
    2. Youtube:Full Fight | 全勝の不動産王に挑む! 第7試合 不敗の不動産王 井筒 秀樹 VS 戦う弁護士 加藤 正太
      https://www.youtube.com/watch?v=qlow_JnSgS0 ↩︎
    3. 5ちゃんねる
      https://itest.5ch.net/mao/test/read.cgi/estate/1544586315/29-n
      AJPC2020メイントーナメントDAY2出場者
      https://www.ajpc.jp/news/page/2/ ↩︎
    4. PAM Capital Management
      https://pam-cm.com ↩︎
    5. 日本の黒い霧・だいわピュアラブセーフティネット
      https://daiwaryu1121.com/post-11388/ ↩︎
    目次